本講義の目的は、「犯罪・非行と統制」(法による統制と法以外による統制を含む)をめぐる「法と社会」の問題について、法学的かつ社会学的な観点から学び、考えることである。犯罪・非行、刑罰や刑事裁判は自分とは縁がないものだと思っている人は多い。しかし、本講義全体を通して、法と社会には密接な関わりがあること、そして、社会を構成する私たち市民が、犯罪や刑罰に対してどう考えどう対応するかによって、法とその運用のあり方は変わりうるのだということを学ぶ。